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CEO Message

私たちは、日本のローカルなプロダクトと、グローバルな市場や世界の人々をつなぎます。

日本にある美しいものが、世界のたくさんの人に使って頂けるよう、デザイン等を通じてアプローチをします。

 

​留学のため2年間滞在したイギリス・イタリアで、豊かな文化を育むヨーロッパの地方都市の魅力を感じました。翻って日本をみれば、グローバルな資本市場の中で、地方は厳しい状況に晒されており、世界と日本の地方を繋ぎたいという想いが芽生えました。日本の地方においては、経済的に弱い立場にある職人たちが代々受け継いできた技術や、その土地ならではのユニークな価値観などが徐々に途絶えていき、結果として、それぞれの地方が、それまで伝統として守ってきた固有の魅力を持てなくなってきています。豊かな文化を次世代に継承するためにも、このような状況は変えていかねばなりません。

また、グローバル化が進んだ現代において、国や地域の独自性は徐々に薄れ、人々が使う物、身に付ける物も均一化しています。グローバル化は大きな可能性を持っているものの、文化の多様性を維持する観点からは大きなリスクもはらんでいます。これは、日本だけでなく世界中の地域が共通して抱える社会的問題です。

 

私たちは、均一化された世界よりも、国や地域がユニークな良さをもち、様々なプロダクトが流通し、文化多様性に溢れた世界の方が、人々の暮らしにとって豊かだと考えています。現状を見ると、多くの日本のローカルなものは、世界の人々に知られていません。日本には様々な美しいものがありますが、日本人である我々自身もその良さに目を向けることが少なく、いま市場に出回っているもので満足しがちな現状があります。知られていないことと、そのものの価値は、イコールではありません。(Unknown is not equal to unvaluable)

こうした考えのもと、私たちは、日本のローカルな美しいものを、デザイン等を通じて一工夫することで、その良さを多くの人々に伝え、文化的多様性に寄与してまいります。さらに、こうした活動を通じて、地域の活性化自体に貢献していきます。


あるプロダクトについて、伝統だから、歴史があるからということ自体が価値を持つというわけではないと考えます。私たちは、デザイン等を通じて、そのものの価値を最大限に引き出し、伝え、多くの人々を結びます。

​               2018年10月

​山内 奈穂

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